りんずラボ~発音指導と翻訳修行と~


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翻訳修行、道遠し

セミナーに出たりなにかを受講したりするときは、自分のノートにその日のまとめを書くようにしています。

……のだけれど、門外漢の分野だとさすがにつらい。
さいきん文芸翻訳を勉強しようと越前敏弥先生の講座に出たのだけれど、もうホントに自分が箸にも棒にもかからない感じで勝手にノックアウトされてます。 続きを読む


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中国語で『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読んだ

天天さんがブログやtwitterで展開しているオンライン原書会、10月11月のお題が「東野圭吾を中国語で読もう!」でした。

私は初参加。読んだのは《解忧杂货店》(『ナミヤ雑貨店の奇蹟』)。日本語原書を読んだのは数年前なので、原文や細部は忘却しています。

まったくと言っていいほど読書時間がなかったので、第1章のエピソードだけ読みました。 続きを読む


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念願の原書会に初参加

相変わらず大型翻訳案件のノルマ消化に一生懸命になっている毎日ですが、昨日はどうしても行きたいイベントがあって出かけてきました。
大阪の天天さんが東京で中国語原書会を開いてくださるというのです。これは是非とも行かなければ!と。

自分で勝手に長い育休をとり、10年近く休眠してきて、中華カルチャーへのアンテナもすっかり錆びついていたのですが、その間に中国語学習者さんのブログも増え、あゆみさんや天天さんの原書会など魅力的な交流会も生まれていました。
前々から私も原書会に行ってみたいなーと思っていたのですが、今回ついに初参加がかないました。 続きを読む


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翻訳小説はとっつきにくい?

東山彰良さんの『流』に文庫版が出たので、夏の帰省の移動時間に再読しました。

ご存知の通り、台湾生まれ日本育ちの作家による、台湾を舞台にしたエンターテイメント小説で、
2016年本屋大賞ノミネート、2015年の第153回直木賞受賞。
めっぽう面白い作品です。

日本語で書かれているのですが、出てくる人物がほぼ全員台湾人。
舞台もほぼ台北と中国。
人物名には中国語をカナ表記にしたルビが付いていて、まるで翻訳小説みたいです。

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プロ翻訳者さんにリーディングを学びました

6月3日のことなので、もう10日も前になりますが、こんな勉強会をずーっと待ってました!っていう勉強会に参加してきました。

英日翻訳者で40冊近い訳書を出版されている上原裕美子さん(ブログ「still crazy after all these years」)が、リーディングの勉強会を開いてくださるというので、告知を見たとたんに申し込み、わくわくしながら参加してきたのです。

会場では上原さんが依頼されて作成したレジュメ多数、持ち込み企画として作成したレジュメ多数、刊行につながったレジュメ多数と、刊行された書籍そのものと、その原書、などを手にとって見ることができました。

私はこれまで、英語で原書を読んでリーディングするなんて無理よー、と言って、出版翻訳の講座やリーディングの講座を受講したことがなかったのです。ですので、実際のレジュメを目にする機会に飢えていましたので、実物を見せていただくだけで垂涎ものです。

また勉強会では、上原さんが2時間にわたって充実のレクチャーをしてくださいました。
翻訳出版の基本知識、上原さんの仕事をする上での信念、原書の性質によるケーススタディ、などなど。
私にとって、最も目からうろこだったのは、「出版が決まらなければ翻訳をしない」ということ。それから、レジュメを書きやすくするための原書の読み進め方。実際に経験を積んだ方だからこそ伝えられるコツがいっぱいで、溢れんばかりの感謝の気持ちを胸に、会場を後にしました。

上原さんのブログを知ったのはつい最近のことだったので、今年1月に開催された第1回のことは知りませんでした。今回はこの告知にめぐり合えてとても幸せ。
今後もまた開催してくださる可能性があるようなので、興味のある方はぜひチェックしておくことをお勧めします。
とっても素敵な先生ですよ♪

【参考:リーディングが学べる講座】

フェロー・アカデミー「リーディング講座」(通信)

リベル「書籍翻訳講座:仕事につながるリーディング」(通信)
※リベルのこの講座は、原書を洋書に限っておらず、中国語も選べるそうです。

アメリア「ブックハンター養成講座」(通信)


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翻訳することと、ゼロから書くこと

書く、書く、といってなかなか書き始められなかった文章を、やっと書き始めました。

大まかなコンテンツとか、大まかな順序とかは、紙と鉛筆でアイディアを出して、だいたい決まっていたんです。でもなかなか最初の一行が書けなかった。

これが翻訳だったら。翻訳なら、原文を書いた執筆者のイタコになって、執筆者が表現したかった内容を表現したかった雰囲気で、そのまま書くというか、日本語で再現するというか、そういう作業なわけです。

原文がきちんと読めていないと、それも難しいんですけれど、まあ、読めているとしてですね。

ゼロから文を書くときって、まず文体が決まらない。だから、読んでくれる人の顔を思い浮かべてみます。どこの誰だかわからない人に向けて書くと、内容も漠然としてしまうので、知り合いのあの人、のように特定の誰かのためにカスタマイズするような気持ちになると、どうにか文体が決まります。

でもなかなか書けなかった。

今回の突破口は、掲載媒体を考えることでした。本なのか、PDFなのか、webなのか、1ページには何文字×何行書くのか。それを決めたら、1コンテンツの分量が決まり、なんだか書けそうな気がしてきました。

よし、毎日少しずつ進めていこうっと。


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【今日の語彙(日本語)】「いいだけ……する」

数日間布団に入っていて仕事が手につかなかったので、普段読めない趣味の本が読めました。
有川浩さんの『旅猫リポート』。
……忘れてた。彼女の小説は、よく泣かされるんでした。今回もご多分に漏れず。

ところで、彼女の小説では一作に一回くらい「いいだけ」っていう言葉に出会います。
「いいだけ」は、中国人の友人から質問されたことがあって、ピッとアンテナが立つんです。

その友人は日本語の小説を中国語に翻訳しているFさん。上海出身の才女です。中国事情で分からないことがあると教えてくれます。
珍しく彼女から来た日本語の質問が、日本の小説に出てきた

「言葉を選ぶ余裕もなくいいだけ下世話になった台詞に、」

の「いいだけ」とはどういう意味か、と。
彼女は日本語はかなりの上級者ですが、それどころじゃなくて日本人の私も、これは分かりませんでした。

ネットで検索すると、知っている人と知らない人に二分されるようなので、方言かもしれません。
北海道の方言だという説と、限られた年代の人が使うという説があるようです。

用例:いいだけ飲んどいて、金払わねぇのかよ!

この場合は、「飲むだけ飲んでおいて、お金は払わないのか」という意味で、「やるだけやって~うんぬん」っていうのを「いいだけやって」って言うのだそうです。

用例:昨日の合コン、いいだけ盛り上がったのに、誰からも連絡先を聞かれなかった!

用例:この間の居酒屋、いいだけ飲んで、食べて、3000円ポッキリなんて、安かったぜ~

この二つの場合は、好きなだけ、とか思う存分、という意味だと思います。

「いいだけ+動詞」の組み合わせで使うみたいです。
ですからFさんの質問の小説の「いいだけ下世話になった台詞(を吐いた)」は、
「いいだけ下世話になった」が言いたいか、
「いいだけ吐いた」が言いたいか、
のどちらか。

前者なら、「ずいぶん手垢がついた」「そうとう使い古された」「陳腐な」言葉を使った、もしくは「下世話にもほどがある」「俗っぽすぎて品がない」言葉を使ったという意味で、
後者なら、下世話なセリフを「たくさん、言いたいだけ言った」という意味になります。この場合なら「言いたい放題」もあてはまります。

質問の小説の場合は、前後の文脈から考えて、たぶん前者だと思う、という私の感覚も添えてお返事しました。

ここまで書いて、Fさんが翻訳したあの作品は?と思って調べたら、

……なんと!それは有川浩作品でした!

516gNso6nkL._AA218_やっぱりか!

有川浩さんの作品で私が覚えた言葉はもう一つあって、それは「えずく」。
気持ちが悪くて吐き気がするんだけど、嘔吐はしない、ような時に、うえっ、ってなるあれ。
私はつわりの時の母親学級などでも聞いた記憶がないんだけれど、有川作品でたまに出てきます。

ちょうど先週末の体調不良は、吐かない、下さない、でもえずく、っていう症状だったので、ぴったり。お医者さんでもそう表現したけど、そういえば一般的には通じるのかしら?

~私の大好きな有川作品(の一部)~