もう2週間にもなりますが、編集協力した本が出版されました。
東京の中国語教室「語林」代表で、拓殖大学の先生もされている林松濤(りん しょうとう)先生の最新著書です。
(林松濤著、東方書店、2017年6月)
この本の肝は、なんといっても「虚詞」に焦点を当てているということ。
中国語文法で重要な語順が理解できたら、次は、副詞や関聯詞の使い分けによってぐんと理解度が上がります。
もちろん検定試験で問題を解くにも有効ですし、自分が中国語で作文をするとき、すなわち自分が発話するときに、言いたいことのニュアンスがめっぽう伝えやすくなります。
この本はすっきりした目次構成ですし丁寧な索引があるので、知りたい項目をピンポイントで引くこともできます。
しかしこの本の真のすばらしさは、第1章なら第1章の全体を通読したときに実感できると思っています。
どういう発想のときにこの語が使用されているのか。この語の持っている根本のイメージはなにで、それが他の語とどう違うのか。その点から説き起こして、似ている別の語へ、似た発想の別の表現へ、と話が広がっていくので、副詞なら副詞の全体的なイメージを俯瞰することができます。
けっこう厚い本ですが、売れゆきがいいようですよ。
書店でお手にとってご覧になってみてはいかがでしょうか?