中国語の勉強に音読をおすすめする理由 その1 として、純粋な筋トレ効果、継続トレーニングによる筋肉育成のことをお話ししました。
今回はそのつづきです。
音読がおすすめな理由その2|作文・会話に役立つ語順感覚が鍛えられる
中国語の文法は語順が決め手。ということはご存じの方も多いでしょう。
音読練習をがんばっていたら、中国語の語順の感覚が身についた! となったら、嬉しくないですか?
中国語の文の組み立てのルール、いろんなものがあります。
1つの文にはかならず1つの述語があること。
短い文が集まって長い文ができていること。
読点「、」があるところでは実はいったん文が終わっていること……そんな習慣。
副詞は動詞の前。
時間詞・場所詞は副詞の後。
離合詞というのがあって回数は真ん中に……といったルール。
ここでは“了” が1つだと据わりがわるい。
修飾語がたくさんだけれど “的” はここに1つだけあればいい。
ここは目的語を前に持ってきたくなる気分……そんな語感。
そんなネイティブさんの頭の中はどうなっているの!? という中国語らしさって、文法知識だけではなかなか腑に落ちないところがあります。
そこで、多数回音読の出番です。
何度も何度も同じ文を読む。目で読むだけではなく、声に出して読む。
暗唱するつもりがないのに暗唱できそうになるくらい音読する。
そうすると文の構造が、むりに暗記して覚えようとしなくても身体感覚として身に付いてくるんです。
自分が中国語で話をしたり作文をしたりするときに、もう
「わたしもそう言わないと気持ち悪い」
という感覚が生まれてきます。
やった人にだけわかる贈り物です。ぜひお試しを。
次回は「その3」。完結編です。