日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

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りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 中国語の発音のはなし

どれくらいの期間で発音が安定するか。そのために何をするべきか。

中国語の発音と発音矯正

体験レッスンで尋ねたくなる質問がありますよね。それは
「どれくらいの期間勉強したら発音がよくなりますか?」
ということ。

簡単に言うと、その期間は学習者さんによって千差万別なので、一概に「○ヵ月です」でと決めることはできませんし、決めるとしたら詐欺っぽくなってしまう恐れが。。
とはいえ、どういうケースならどれくらい、という目安になるものも必要だと思いますので、チャレンジングなことですが記事にまとめてみました。

目次


スタート地点を決める

発音をよくする前に、必ずやっていただきたいこと、それがピンインを読めるようにすることです。

私が北京で出会った日本人留学生に、聞いた単語をすべてカタカナでノートに書き留めている人がいました。
本人は「ピンインって覚えられないんですよねえ」と気にしていない様子。
そして、案の定、その人の中国語はなかなか進歩しませんでした。

辞書を引くこともできないので、漢字でどのように書くかもわからずじまいです。
カタカナで書いたノートを頼りにする以上、その人はカタカナ読みでしか発音ができませんし、その際の発音は日本語の五十音を使うことになってしまいます。いまならスマホなどの音声認識があるとはいえ、日本語五十音の発音では認識してくれませんし。 

逆に言うと、ピンインの読み方がきちんとわかっていれば、たとえ知らない単語でも辞書で引くことができますし、通じる発音で使うことができます。

発音を安定させる、すなわち聞き取りやすい発音をいつでも使えるようになるということは、ピンインの読み方をマスターするということが大前提となるわけです。

ですから「どのくらいの期間で発音がよくなるか?」という問いには、まず「ピンインの読み方をマスターした時から」というスタート地点を設定したいと思います。

ピンインを読めるとはどういうことか

ピンインを読めるということが、中国語学習をスムーズに進めていくための基礎スキルとして欠かせないわけですが、では「読める」というのはどういうことか、それも説明しておきましょう。

あなたは「tuan」と「yuan」を発音しわけることができますか?
「qu」と「gu」はどうでしょうか。
「yan」「wen」「liu」「chun」の母音が何かはわかりますか?
それぞれ、「团员」「去故宫」「眼睛」「请问」「六」「春」などよく使う単語に出てくるピンインですが、もし日本語的なローマ字読みに頼っていると読み間違えるつづりのルールがたくさん隠れています。

こうしたルールを知っていて発音しわけられるレベルのことを、わたしは「ピンインが読める」と定義しています。
もし、その発音がたとえ日本語の母語干渉の強いカタカナ読みだったとしても、ピンインさえ見れば読み上げることができて、辞書を引くことができる。発音したら聞き手に通じる。

中国語の学習初心者さんは、ここまでを短期集中で走り抜けて欲しいと思います。発音のよしあし、発音の安定はそれからです。

ゴール地点を決める

体験受講の方:「どれくらい勉強したら話せるようになるでしょうか?」
講師:「そうですね。どんな中国語を話せるようになりたいか、教えていただけますか?」

質問に質問で返すようで申し訳ないのですが、目指す中国語のレベルによって、やはり習得期間も異なります。

外国語はみんな
【通じないレベル】【通じるレベル】【聞き取りやすいレベル】【ネイティブレベル】
という段階があります。

中国語の場合は特に、
【通じないレベル】と【通じるレベル】との間に高い壁があります。
それは声調の存在のせいです。

カタコト英語でなんとかなるレベルというのはあるかもしれませんが、中国語の場合は、まずは声調だけは正確に発音しないと、カタコト中国語にすらならず話が成立しない、という段階があります。

ですから、発音初心者さんはまず【通じるレベル】を目指すことになります。
ここまでなら、だいたい5回のレッスンで知識を得ることができます。

そしてまじめにピンインの読み方を習得することができたら、そこから、発音を「聞き取りやすく」「美しく」していく段階が始まります。これが「発音をよくする」「発音を安定させる」ためのスタートラインとなります。

それで、大事なことなんですが、あなたの思うあなたのゴールはどこですか? ということです。
言い換えれば、どんな中国語を習得したいですか? ということです。

「美しい発音」を目指すつもりのない人もいます。いていいと思います。
「ネイティブ並み」を目指したい人もいます。いていいと思います。

でも、ネイティブ並みといっても、目指すものは人それぞれ。
みんながみんなアナウンサーのような発音を目指すわけでもないでしょう。目指さなくていいと思います。
みんながみんな台湾アイドルのような南方なまりで話したいわけでもないでしょう。別にいいと思います。
わたしは友人の○○さんのような話し方がしたいんだという方もいるでしょう。いいと思います。

というわけで、アナウンサーを目指すとしたら道は長いです。
ご友人とカジュアルに話すだけなら、そんなに長い間修行しなくてもOKです。
あなたがなりたい中国語のスタイル、キャラクターを考えてみましょう。

どんな練習をしたら発音が安定するのか

では、ピンインが読めるようになったらどんな練習を積めばよいのか。

それは

    • 間違いを指摘されたら「なるほど」とわかる
    • 自分で自分の発音の間違いがわかる
    • 発音する前から気をつけて発音できるようになる

という過程をたどる旅です。

当ラボでは、二音節の単語の発音を基礎練習として重視していますから、単語練習を中心に

    • レッスンで弱点を洗い出す
    • 自宅学習ではレッスンで出せた音の再現に努める
    • 音声課題を提出して客観的なフィードバックを受ける

ということを月4回ペースで続けます。しっかり自宅学習ができるようだったら、3ヶ月ほどで単語の発音は安定してきます。

単語の発音が安定したら、今度は5文字〜10文字程度の短文を練習します。
これも難しい人には難しいですが、しっかり自宅学習ができるようだったら、3ヶ月ほどで聞き取りやすい音読ができるようになります。

もしも発音に長年のクセがついていて、なかなか発音矯正が腑に落ちない。最初の5回のレクチャーを聞いても、これまでの固定観念を外すことができない、となると、いくらか時間はかかります。
しかし、知識の漏れを補い、クセの原因を講師が指摘し、自宅学習をしっかり行えば、発音を安定させ、定着させることは可能です。

直近の5年間で50人ほどの受講生さんの発音の進展を思い返すと、既習者さんの発音矯正はおおむね1年で「通じる発音」のかなり聞き取りやすいレベルにまで到達しています。初心者さんではゼロから始めて半年で単語の発音は安定します。それのころから、扱う中国語文がどんどん長くなっていきますので、長文の発音の安定にさらに半年は見ておきましょう。
というわけで、

    • 欠落した知識の補填
    • 自覚的なトレーニング
    • 高頻度の自宅学習と定期的なレッスン受講

という環境と条件がそろえば、受講開始から半年〜1年間で十分な進歩が感じられます。

あとは、目標とする中国語レベルに応じて、少し手前でレッスン卒業とするのか、よくなった発音で音読やドラマのアテレコ、通訳練習をするなど、好きな学習を続けていくのか、それは各人の好みに応じて楽しく設計していきましょう。
(現在いちばん長い方では4年間継続している方がいらっしゃいます)

まとめ

早期に発音を安定させるために必要なことはこちらです。

    • 欠落した知識の補填
    • 自覚的なトレーニング
    • 高頻度の自宅学習と定期的なレッスン受講
    • レッスンで弱点を洗い出す
    • 自宅学習ではレッスンで出せた音の再現に努める
    • 音声課題を提出して客観的なフィードバックを受ける

そして、

    • 間違いを指摘されたら「なるほど」とわかる
    • 自分で自分の発音の間違いがわかる
    • 発音する前から気をつけて発音できるようになる

そうすることによって、かならずよい発音を定着させることはできます。

初心者さんも既習者さんも、まじめにやって1年! というのをまずは目標にされるといいかと思います。


 

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