日本語になくて中国語にあるもの、それが声調です。
一音節のなかで上がったり下がったり、上がり下がりしなくても高い音か低い音で長く続く。
それは、日本語のように一音節がひらがな一文字で瞬時に終わる言語とはまったく異なる性質の音声です。
だから多くの日本人学習者は声調についてなんらかのクセがあったり苦手意識を持っていたりします。
声調についてクセが出るとすれば、まずは「高低差が狭い」こと、つまり高低の落差が足りないことに課題があります。
でも、高さを調節してもどうも中国語らしくない、というときは、もう一つの要素に意識を向けるといいと思います。
それは「強弱」です。
四声にはそれぞれ、高さの変化のほかに、強弱の特徴もあるのです。
第1声と半3声はずっと強く、強いままで終わる。
第2声と第4声は高い時が強い。
これを意識して発音するだけで、ぐっと中国語ネイティブさんの発音に近づきますよ。
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そんなことも書いてあるamazonペーパーバック『りんず式中国語発音矯正』は2022年8月8日に刊行されました。
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