りんず中国語ラボの発音矯正レッスンでは、早期から2音節の組み合わせパターンの練習を取り入れます。
声調を学んだら、母音も子音も習う前から「ma」の発音で2音節の練習の開始です。
それは、中国語において2音節の声調組み合わせがとても大事だと考えているからです。
2音節のトレーニングに取り組んでいらっしゃる学習者さんも多いと思いますが、なぜこれが大事なのか。
今回はその理由をお話ししましょう。
2音節の組み合わせパターンとは
中国語は漢字2文字の単語がとても多い言語です。
基本的には漢字1文字が1音節ですので、単語の大半を占める2音節語を攻略するには2音節のパターンを考えられるだけ練習しておき、声調の発音に自信を持っておくことがおすすめです。
考えられるだけ、といっても「第1声+第1声」「第1声+第2声」……と順番に組み合わせていけば、軽声も入れて5✕4=20パターンしかありません。
この20パターンを覚えて目と耳と口にしみこませておけば、初めて見る単語でも通じる発音で口にるすことができます。
初めて聞く単語であっても、「第なん声+第なん声だな」ということが分かるので、辞書もひけるし、聞いたまま繰り返すこともできます。
もし音読練習やフリートークで声調が崩れてしまっても、初めに訓練した20パターンのトレーニングシートに戻って来れば、体にしみついた声調がスッと出てきます。
一音節なら発音がよいのに、複数の音節になると発音に焦りが出てしまうタイプの学習者さんにもとても有効です。
だからおすすめなんです。
2音節組み合わせパターンのレベルアップ
この20パターンを、
シンプルな音節 → 少しバリエーションのある音節 → 子音も母音もランダムな音節
と練習していくと発音学習も発音矯正もうまく進められます。
そしてその次に、
パターンもランダムな単語集
に進めていけば、始めから単語集に挑戦したときよりもずっと、安定した発音で音読できるようになっているはずです。
りんず中国語ラボではこのトレーニング過程を重視しており、初心者さんも上級者さんもみな同じ取り組みをします。
もちろん、中国語レベルの現状によってトレーニングの目的は個人個人で違います。
ただ、同じトレーニング素材が初心者さんにも上級者さんにも有効だということは実証済み。
そんなことを体感してほしいので、『りんず式中国語発音矯正』にも2音節語のパターン練習と、その後の単語練習を配しました。
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2音節のトレーニングも載っているamazonペーパーバック『中国語の音とリズムを楽しむ りんず式中国語発音矯正』は2022年8月8日刊行。
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