日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

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りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 中国語の発音のはなし

なぜゼロから始める中国語レッスンでは大きな声を出すのか?(その2)

中国語の発音と発音矯正

受講生:先生、はやく続きが聞きたいです!

りんず:そうでしたそうでした。この間のこの話 ↓ の続きですね。

なぜゼロから始める中国語レッスンでは大きな声を出すのか?(その1)

りんず:どこまでお話ししましたっけ?

受講生:大きな声を出して発音練習をするのは、教える先生にもメリットがあるし、会話の相手が聞き取りやすいというメリットもあるよ、ということでした。

りんず:そうそう。じゃあ、もう一つの、とても大切なことをお話ししますね。

受講生:わくわく。

発音矯正では必ず通る道、舌位の覚え直し

りんず:じゃあまず、日本語の「い」と中国語の「yi」は似ている音ですが、この二つ、何をどうしたら違う発音として発音し分けられるんでしたっけ?
発音矯正レッスンを受けている受講生くんなら、わかりますよね?

受講生:ああ、それは、舌のいちばん高い位置が、中国語の yi のほうが日本語の い よりももっと前で、もっと高くなるようにするといいんですよね。

りんず:そのとおり!

受講生:ほんのちょっとの位置の違いで、けっこう音が変わるんだな、って驚きました。

りんず:そうなんです。まさにそのことが、発音練習で大きな声を出すという理由になるんです。

受講生:わくわく。


舌位の細かな違いを表現するには大空間が必要

さきほど例に挙げたような「い」と「yi」の違いを発音し分けられるということは、舌の位置のちょっとした違いを、「日本語ではこっち」「中国語ではこっち」と使い分けられるようになる、ということです。

いうなれば、自分の口の中に、すでにある日本語のギアのほかに、中国語のギアも新しく作る、ということなんです。

でも、口の中の空間が狭くては、ほんの微細な違いを舌に覚えさせなくてはならず、たいへんです。
だから、発音学習や発音矯正においては、大きく口を開けることが大切になるのです。

小さな声を出していると、口の開け方も小さくなります。大きな声を出すと、それが口を大きく開けるためのサポートになります。
つまり大きな声を出すということは、口の中の空間を広くするということに直結するので、発音学習や発音矯正がラクになるというわけです。

大きく口を開ける → ギアができる → 速く話しても乱れない

口の中の空間が広がり、舌が移動できる領域が広くなったら、それだけ母語干渉からのがれやすくなり、あらたに中国語のギアを作ることが容易になります。
規範的な発音を学ぶには、まずは大きく口を開けて口の中の可動域を広げることが大事。そのためには大きな声を出すのがよい、ということなんです。


受講生:でも先生、ネイティブさんはそんなに大きな口を開けているように見えないんですが。。。

りんず:そうですよね。
ネイティブさんは口の中での舌のギア、つまりどの母音の時はどの位置にセットする、というホームポジションが定着しているから、口を大きくあけなくても規範的な音が出せるんです。
大きく口を開けて発音するときに、舌がどの位置にあるか、それを、小さな口にしても相対的な位置を同じに保つように、つまり口の中の舌や歯や上アゴの位置関係をそのまま縮小して小さな口の時にも適用しているんです。


最初は口を大きくあけて母音のホームポジションをしっかり認識し、中国語のギアを獲得する。
それができたら、規範的な口の動きのまま、だんだん速く動かせるようになります。

訓練を重ねているうちに発音が安定し、より自然な発音を目指す段階になったら、口の周りの筋肉の動き、アゴの大きな開閉のサポートなしに、口の中の舌の位置の変化だけで正確な発音ができるようになります。

かならずそういうブレイクスルーがやってきますから、しんぼう強く舌や口周りの筋肉を育てていきましょう。最初からネイティブさんのぺらぺらのスピードをコピーするのはケガのもとです。お気をつけを。


りんず:受講生くんの中国語の話し方は、いまは発音矯正をするにはちょっと速いんですよね。
じつは発音にいくつか弱点があるんですけど、スピードでカバーしている面があります。
文法や単語が正確だから、聞き手にも話が通じてしまうんですよ。

受講生:はい。。。自覚はあります。会話をするには不自由しないんですけど、発音がよくないなあ、と思って、先生の発音矯正レッスンを受けることにしたんです。

りんず:いまの中国語でも通じるんだから、コミュニケーションのツールとしてはじゅうぶんです。
でも受講生くんのように「もっといい発音になりたい!」って思う人もいますよね。

受講生:そうなんです!

りんず:そういう人は、まずは基礎にもどって大きく口を開ける練習から始めましょう。
母音の響きが変わったら、あなたの中国語の全体的な印象が底上げされますよ。

受講生:たのしみです!


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