「能者多劳 neng2 zhe3 duo1 lao2」 = 仕事のできる人ほどたくさん仕事を分担される
一つの部署の中で、ある人ばかりに仕事が集中してしまって…、という話をしていたら、チョウさんがこの言葉を教えてくれました。辞書を引いてみたら、誰かに仕事を押しつけたいときに、押しつける側がこう言いながら押しつける、みたいなシチュエーションが説明されていました。
うーん、かわいそうに…。
今期、ドラマanegoをたまに見て楽しんでたんですけど、頼られて、頼まれてついつい「いいよ~」と引き受けてしまう、anegoタイプの人にピッタリの言葉みたい。
ちょっとGoogleで検索してみたら、名コーチ成耀東がクラブ・チームの副総理に抜擢されたというニュースが。ここで「能者多劳」が使われてる。能力のある人にはより大きな仕事が任される、という使い方ですね。
「能者多劳」というタイトルのコラムがあったので読んでみた。これは、語学学習用のリピーティング・マシン(復読機)にもなるmp3プレイヤーの紹介で、こんな機能もある、あんな機能もある、こんな使い方もある、きれいでかっこいいし、とべたぼめの記事。このタイトルに「能者多劳」。ちょっとひねってますね。「能あるマシンは機能も多い」みたいな、しゃれ系のコピーになってる。
いい一方の言葉でも、わるい一方の言葉でもなく、使うシチュエーションによって柔軟に意味を持たせられるみたい。いずれにしても、これを言われる側になると、「能者」と言われてるわけですから怒るわけにもいかず、困ってしまいながらもまんざらでもなかったりして。