日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

 

 

りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 中国語の学習のはなし

声調記号つき中国語ピンインをPCで入力する方法

中国語学習

中国語に関わる仕事をしていると、ちょこちょこ尋ねられるのが、
「ピンインはパソコンでどうやって入力すればいいんですか?」
ということ。

世の中には、不便を解消してくれるいろんなツールがあって、ありがたい一方、
「結局どれがいいのか分からない!」とか「そのツールはどうやって探したらいいの?」
ともなりがち。

ということで、わたしもスペシャリストではないのですが、尋ねられた時にお答えしていることをここで書いておこうと思います。

いろんなツールを渡り歩いた末にたどり着いて使っている、という点で、いちユーザーによって淘汰された情報にはなっているかと。

1. IMEの機能を利用する

1. Windows の場合

1. 有料パッケージ「チャイニーズライター」を購入する

以前は高電社のパッケージソフト「チャイニーズライター」を購入するとついてくるIME(入力システムのようなもの)を使っていました。
http://www.kodensha.jp/cj/
「チャイニーズライター」以外に「J北京」というパッケージにも簡易版がついてきます。
とても使いやすかったのですが、チャイニーズライター自体をあまり使わなくなったので、わたしはもうバージョンアップをしなくなってしまいました。

2. 無料IME「WGピンインIME」をつかう

声調つきピンインを含むピンイン入力に特化したIMEがフリーで公開されています。
それが「WGピンインIME」

https://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/index.php?中文電脳/WGピンインIME
これを作ったのは中国学の研究者さんで、わたしが東洋史の学生だった当時、隣の中文科にいらした先輩です。
わたしがチャイニーズライターを使わなくなったあとは下記に挙げるような無料webツールを使っていましたが、あるとき単音節を100個入力する必要があって、他の方法では気が遠くなると思ったので
このIMEを導入しました。

2. Mac の場合

Macでピンインを入力する方法は、Mac OS に標準で付いている機能を設定すればもうOK。
声調つきピンインの入力も一音節ずつなら簡単で、拍子抜けしちゃうくらいです。

こんな感じ。input-pinyin

わたしがどうこう言うよりも、詳しくは「Chaigo」というサイトのこちらのページをご覧になる方が早いでしょう。
切替も簡単!Macキーボードで中国語入力する方法【声調つきピンインにも対応】
https://chaigo.xyz/mac-keyboard-chinese/

声調つきピンインも音節まるごと入力できるので、ローマ字1字ずつ入力するよりも便利です。数文字ならこれでいけます。

2. 無料のwebツールを使う

ピンインの表示ができてコピー&ペーストして使えるツールを、web上でいろんな方が公開されています。
IMEが中国語環境ではないパソコンを使うときなんかは、そういったツールを使うといいでしょう。
わたしは大体こちらの3つのどれかを使います。

1. 1文字ずつ欲しいときに:「声調符号(四声)付きピンインの入力ツール」

「中国語スクリプト」というwebサイトにある「声調符号(四声)付きピンインの入力ツール」。
こちらは、ソフトウェアキーボードから必要なピンインを選んでクリックし、表示されたピンインをコピー&ペーストして使う方式です。

「声調符号(四声)付きピンインの入力ツール」
http://chugokugo-script.net/it/pinyin-nyuuryoku.html

タッチタイピングで入力する方式ではないので、数文字だけ必要な時におすすめ。
ソフトウェアキーボードで1字ずつ入力

 

2. 長文をピンインにしたいとき(1):「Google翻訳」

ちょっと長い文だったら、Google翻訳で中国語を打って、ピンイン表示をさせることができます。生成されたピンインをコピー&ペーストして利用するわけです。

Google翻訳
https://translate.google.co.jp/

いつもタイピングをしているのと同じように中国語を入力すれば、入力した文のピンインが自動で表示されるので楽ちんです。
どこか他の場所から中国語文をコピーしてきて貼り付け、それをピンイン表示させることもできます。

※ 試しにやってみた結果。 ↓ 変調はなし。通常は軽声で表記する補語など、目視によるチェックは必要。Google翻訳でのピンイン自動表示

音節ごとのピンインではなく、単語を認識して単語ごとに区切った声調つきピンインを生成してくれます。
でも、多音字で別の発音が表示されていないか、台湾華語と普通話で発音の異なるものがないかなどを目視でチェックする必要があります。

3. 長文をピンインにしたいとき(2):「Chinese Text Analyzer」

中国語を入力すれば、入力した文のピンインが自動で表示されます。Google翻訳と同じですね。他の場所からコピペして認識させるのもOK。生成されたピンインをコピー&ペーストして利用します。

Chinese Text Analyzer
https://www.ch-station.org/cta/

Google翻訳と同様に変換結果は音節ごとではなく単語を認識し、単語単位で区切ったピンインを生成してくれます。その分割判定は正確になることを目指しているそうです(まだベータ版だという表示が出ます)。

この「Chinese Text Analyzer」、すごいのは変調や多音字について注意を喚起してくれるということ。
スグレモノです。
※ 試しにやってみた結果。 ↓ 分割に不自然な点はありますが、青字での発音の注意喚起がありがたいです。
変換後の様子

 

3. まとめ

声調つきピンインが必要な理由は、その時その時によっていろいろなので、「特定のピンインが1文字だけ欲しい」のか、「漢字を変換したい」のか、「数文字だけ欲しい」のか「長文をいっぺんにピンインにしたい」のかなど、用途によって上記のどれかを使い分けています。
今おこなっている作業からなるべく離れずに、起動のしやすいツールというのも大事ですね。
よく使うツールはwebブラウザでブックマークしています。

きっとこれからもどんどん便利なツールが出てくると思いますが、とりあえず現状ではこれで最適解なのではと思います。
なにかオススメの新しいツールがあったら教えてくださいませ。


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