1. 中国語知恵袋_お答えします!

リスニングで泥沼にはまった!を助ける、文法かんたん知識

中国語の発音と発音矯正

Zさん:先生、ディクテーションをしているんですが、これが聞き取れないんです。

小桜:あらそうですか。どれどれ?

小桜:ふむふむ。どんな風に書き取りましたか?

Zさん:「shi yishang shaohao」って聞こえたのですが、漢字にできませんでした。

小桜:なるほどなるほど。それにはいくつか理由がありそうですね。


まずはディクテーションの答え合わせ:音声の中国語は……

「而且是一项消耗热量大的理想运动。」でした。ピンインはこちら ↓
érqiě shì yí xiàng xiāohào rèliàng dà de lǐxiǎng yùndòng.

もともとは多聴教材の音声CDなので、もっと速いです。
先ほどのサンプル音声はわたしが録音したもので、元の素材よりはゆっくりしています。

リスニングで単語が聞き取れない理由は4つ

単語が聞き取れない理由はいくつかあります。

1)その単語を知らない

2)そのテーマを知らないため単語の意味を想像できない

3)文の構造が分からないため単語の意味を推測できない

4)知っている単語なのに違う発音に聞こえた

「知らなきゃどうしようもないでしょう?」と言いたくなりますが、それでもその単語の意味を推測する手がかりはあるのです。
それが、話題に関する背景知識と、構文を聞き取るための文法知識です。
「知っている単語なのに違う発音に聞こえた」については、また違う要因がありますので、それは次回に。

リスニングを助けるスキル1:ボキャブラリー

Zさんは、「是一项消耗」(shì yí xiàng xiāohào)が「shi yishang shaohao」に聞こえたのですね。
語彙を知らなければ想像ができない、ということももちろんあります。

こうしてディクテーションを続けていくうちに知っている語彙が増え、次にその単語に出会ったときには聞き取れるようになっているかもしれません。
もちろんそれは大事な勉強です。
地道に頑張りましょう。

リスニングを助けるスキル2:背景知識

「スポーツの話をしているようだな」
「健康のために運動をすすめられた人の話みたいだな」
「ということは消費カロリーに関係した話題かな……」
といった推理をしながら聞いてみましょう。
かすかな記憶の中から「rèliàng」が「热量」として呼び起こされたりしてきます。

リスニングを助けるスキル3:文法かんたん知識

今日の本題はこちら。

ディクテーションしたいフレーズはこうでしたね。
「érqiě shì yí xiàng xiāohào rèliàng dà de lǐxiǎng yùndòng.」

Zさんは「érqiě」が「而且」だということは分かりました。

「而且是~」
という一文を聞いたら、
「是」のあとには名詞か名詞フレーズがくるはずだなー、と予想してみましょう。
そして、どこまでが名詞フレーズなのか気にしながら聞きます。

この文では「是」が「理想运动。」までかかっています。
「是」の前の修飾語が、ちょっと長いですが「一项消耗热量大的理想运动。」という中心語を修飾しています。

次は
「yí xiàng xiāohào rèliàng dà de lǐxiǎng yùndòng」
です。Zさんは「热量大的理想运动」は聞き取れましたが「yí xiàng xiāohào」が分かりませんでした。

ここでは「的」に注目しましょう。
「的」は前後の語をつなげて名詞フレーズを作るので、
「yí xiàng xiāohào rèliàng dà」と「lǐxiǎng yùndòng.」は、つながっている一つのフレーズなんだな、と聞き取ります。

それなら、「yí xiàng xiāohào 热量大」的「理想运动」って何だろう?

「yí xiàng xiāohào 热量大」には形容詞の「大」が入っているので、ここには主述フレーズがあるようですね。
中国語はだいたい2音節で1つの単語になっていることが多いので、「xiāohào 热量」が「大」である、という見当をつけます。
となると残っている「yí xiàng」は何でしょうか。

名詞フレーズの最初にあるということから、これは「一」ではじまる量詞なんじゃないか?という推測ができるといいですね。

こんな風にして、だんだん手掛かりを増やしていきます。

ここまでの推理で

[ 而且是 ~  ]
[ 一 xiàng ]
[ xiāohào 热量 大 ][ 的 ][ 理想 运动]

という構文が見えてきました。ここまでくれば

「しかも~である」
「一つの xiāohàoカロリーが大きな 理想的なスポーツ」

と大まかな意味が分かってきます。

Zさんが「是一项消耗」で一生懸命かんがえたのに分からなかったのは、意味のまとまりがどこからどこまでなのかがつかめなかったからでもあるのです。

「是」の後ろは名詞フレーズ、
「的」は前後合わせて名詞フレーズ、
末尾に形容詞か動詞があれば主述フレーズ、
といった簡単な文法を意識しながら聞くと、リスニングの強い味方になってくれますよ。


Zさん:なるほどー!もっと前や後ろも合わせて考えてみればよかったんですね。

小桜:そうなんです。ある単語でつまづいても、もう少し後ろまで聞いてみてもよかったですね。

Zさん:こんどからそうしまーす♪


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