日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

 

 

りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 中国語の仕事のはなし

中国語教員免許のとりかた:現役教員・ペーパー教員・ゼロから取得、それぞれの場合

語学を生かした職業選択

概要
中国語講師になる方法 → いろいろ
中国語講師として必要な資格 → 学校教員のみ教員資格が必要
中国語教員免許の取得方法:
__現役教員 → 放送大学
__ペーパー教員 → 佛教大学
__これから教職を取得する → チェックポイントを要確認

更新記録:[2021年7月5日]細かい数値などのアップデート
[2022年7月30日]リンク先のアップデート

中国語講師に必要な資格

日本で中国語を学ぶには、語学学校で学ぶ、会社の研修で学ぶ、高校で学ぶ、大学で学ぶ、eラーニングで学ぶ、先生を見つけてマンツーマンで学ぶ、参考書を買ったりNHK講座を見たりして独学、といった方法があります。

独学以外の方法には必ず先生がいるわけですが、私はそのうち語学学校、会社の研修、マンツーマン、オンラインで講師をしてきました。そのとき私が中国語教師を名乗るためには、実はなんの資格もいりませんでした。履歴書を送り、面接や研修を経て採用されます。中国語検定やHSKの級、現地滞在経験、発音や会話力、授業運営の適性などを総合的に見て判断されるようです。中国語を人に教える、という仕事をするためには、何の資格も必要ないのです。

中国語教師になるために公的資格が必要なのは、中学校教諭・高等学校教諭だけです。ここでは、中高の中国語教員になるための資格についてご紹介します。

中学校・高等学校の中国語教員免許取得方法

まず、学校教員になるには国が定める教員免許が必要です。基本的には、大学で所定の科目を履修し、所定の教育実習や介護体験なども履修し、都道府県の教育委員会に免許を申請します。
中国語の免許を取得できる大学は文部科学省のサイトにリストがあります。

【リンク】→ 教員免許状を取得可能な大学等(文部科学省)
「○○年4月1日現在の教員免許状を取得できる大学」をクリック
→「M 中国語」をクリック

でも、大学生のときに教職過程を履修しなかった人や、教職は取ったけれども中国語ではない科目の免許だったという人もいらっしゃいますよね。私は後者でした。地理歴史の免許は持っていましたが、私が在学していた当時の母校では中国語の教員免許を取れるようになっていなかったのです。中国文学科の学生ですら、教職を取る人は国語の免許を取って卒業していきました。

でも最近は中国語の授業を開設している高校も増え(2014年時点で全国500校超)、中国語教員の需要も上がっています。そんななかで私も高校中国語教員の免許を取りたいと思いました。

現役の教員

まず、現在教員としてお勤めで、教育職員検定を受けている方は、放送大学で「上位・他教科・隣接校種の免許状」を取得することができます。

【リンク】→ 放送大学

ペーパー教員

さて、教員免許は持っているけれど、私は国語だ、とか、私は地理歴史だ、という方。

だいじょうぶ。社会人でも教員免許を取得する方法はあります。

全国の多くの大学が教職や各種資格を取得できる通信課程を設けています。

こちらのサイトに一覧がまとめられていますので参考にしましょう。

【リンク】→ 通信教育で教師を目指す!教員免許を通信大学で取得!(個人webサイト)

さて、では中国語の教員免許を通信で取得できる大学は、というと、
先程の文部科学省のリンクに通信過程のリストもありますが、現時点では

佛教大学ただ一校のみとなっています。

佛教大学の案内がこちら。

【リンク】→ 佛教大学通信教育課程――取得可能な免許・資格

佛教大学 通信過程 受講のながれ

佛教大学の中国文学科は歴史が長く、また私のように大学卒業後にここで中国語の単位を履修したという人が多く、信頼できる学校です。

毎年3月4月、9月10月に入学のチャンスがあります。大学在学中に他科目の教員免許を取得してある場合は1年、教員免許自体を取得していない場合は2年かけて必要科目を履修します。

入学条件や履修の詳細については佛教大学(通信教育課程)や、お住まいの都道府県教育委員会のサイトをご参照下さい。

教科の履修方法は、「テキスト履修」と「スクーリング」の組み合わせです。

テキスト履修は、定められた教科書を自習し、各科目1本か2本のリポートを提出し、試験を受けます。東京近郊に在住の方なら、巣鴨の大正大学が試験会場になります。スクーリングは、私の場合は3科目必要だったのですが、京都の佛教大学に行って5日間受講し、それぞれリポートを提出します。

私の場合4月に願書を出して入学が認められ、6月から11月までの間に5科目9本のリポート提出および試験、8月にスクーリング、そして全て合格したら翌年3月末に単位が認定され、都道府県教育委員会に教員免許を申請、という流れになります。

教職免許をまったくゼロから取得する人の場合ですと、2年目に教育実習や介護体験をするために1年目のうちから実習の受け入れ先を探しておくようです。

通信課程在学生やOBが運営している学友会という互助組織があって、入学してすぐ関東ブロックのオリエンテーションがあり、履修に関する色々な事をアドバイスして頂きました。参加者も社会人でありながら教員免許を取ろうという人がほとんどで、大いに刺激を受けました。

学友会も、通信課程の事務局も、なにか質問があればいつでも受け付けますというオープンな姿勢があって、心強く感じました。

スクーリングで京都の町に滞在し、学生気分を味わえたのも楽しい思い出です。

以上、通信教育で中学・高校教員免許を取得する方法についてご紹介しました。

これから教職を取得する人

では、まだ教員免許を持っていない、という方。
免許自体の取得方法は在学している大学で取得するか、上述の佛教大学で取得するかのどちらかになります。
ただし大事なチェックポイントがあります。あらかじめ、以下のポイントを念頭に置いて慎重にスケジュールを組んでくださいね。

ポイント1:中国語で教育実習ができるか

大学生が初めて教員免許を取る際、かならず教育実習が必要となります。もしも取得を目指している免許が中国語のみだとすると、教育実習先を探すのに苦労することになります。

中国語の授業を設置している学校はずいぶん増えましたが、各校とも授業のコマ数が少ないのが現状です。また、第二外国語を設置している公立学校は私立学校より少なく、中学校ではなおさら少なくなります。

受け入れ校によっては、中国語を「外国語」として読み替え、英語の実習をさせてくれるケースもあるようですが、2週間に及ぶ授業を他科目の実習生に任せるのはリスキーですし、実習生としても受け入れ校としても負担が大きいでしょう。なにより、縁のある恩師が在職しているなど現場の温情に甘えられる実習生ばかりでもないでしょう。

現実的には、中学免許だけではなく高校免許も取得し、なおかつ英語・国語など中国語以外のメジャーな教科の免許も取得するという予定で、計画的な単位取得をしておいた方が実習校が見つかりやすいということになります。

ポイント2:就職希望地域の中学・高校に採用枠はあるか

無事に中国語の教員免許を取得できたとして、採用・就職のことも気になりますね。第二外国語として中国語を設置している学校は、昭和に比べたら格段に増えました。とはいえ、全学校数の中ではまだ少数です。教員としての採用枠はあるのでしょうか。

私の知り合いに、専任で高校の中国語教員をされていた方がいます。そのPさんの退職後は、後任の方も中国語専任になられたそうです。しかしこれはある県立実験校の話で、全国的に見ても大変珍しい事例です。

ほとんどの学校では、他教科の教員で中国語ができる人が「他教科免許の追加取得」をして教える例が多いようです。私の知り合いでは、国語教員、美術教員の方がいました。さきほどのPさんも、もとは国語教員でした。某県の非常勤講師としてで週に10コマ以上も中国語を教えていたGさんは、各高校の方針転換により中国語クラスの数が減った際、英語と韓国語でも教壇に立たれたそうです。

やはり現場での教員の配置も考えると、大学在学中に主要5教科など他教科の免許も取得しておくほうが得策です。大学でのご自身の専攻によりますが、中国語と同時取得を考えるのなら、国語・英語・地理歴史などが単位を取りやすい科目になります。

ポイント3:情熱で道をきりひらくことも不可能ではありません

もし、「可能性が低くてもいい、倍率が高くてもいい。どうしても教員になりたい。中学・高校で中国語を教えたい」という意欲に燃えていらっしゃるならば、積極的に複数科目の教員免許を取り、他科目教員としての採用を目指しましょう。中国語授業の担当を兼任するチャンスが巡ってくる可能性はあります。

また、中国語のクラブ活動を立ち上げ、生徒を集めて実績を積み、学校側に中国語の授業の設置を働きかけるという手もあります。


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