1. 日々のつれづれ

あのときのマージャン

2000年ごろの留学中、河北省であるご家族にしょっちゅうご厄介になっていました。

20代でも世間の辛酸をなめているママ。
30代でだんなさんの代わりにセールスに出歩いている肝っ玉母さん。
40代でもうおばあさんとして一族の中で尊敬を集めている貫禄のおかみさん。

そのご縁でいろいろな人に知り合いました。

腰が軽い市の職員さん。いつも身ぎれいな美人のワーキングウーマン。
おニューのおしゃれサンダルで集まる公務員ママグループ。
文化の香り高い作家女士……。

みんな温かく接してくれました。

 

あるとき、肝っ玉母さんと市職員さんと公務員ママが三人マージャンをしていました。
紙幣も行き交っています。

わたしはまだマージャンを知らなかったので、ルールも用語も分からず。
そばで見ていてもさっぱりなんのことやら。

 

何局か終わったところで肝っ玉母さんが烈火のごとく怒り始めました。

市職員さんが一言二言声をかけます。
肝っ玉母さんは返事をせず、プンプンして台所へ。
ことさらに大きな音を立てながら昼食の支度を始めてしまいました。

市職員さんは気まずく頭をかきながら無言で家から出て行ってしまいます。

残る公務員ママに
「なにがどうなったの?」
と聞いても、台所のほうから殺気が漂ってくるので教えてくれません。
深掘りするのは野暮というもの。

 

要するに市職員さんが勝ったのかな?
ルールを打ち合わせていなくてケンカになっちゃったのかな?
ズルしたのかな!?

マージャンを知らなくて、用語も分からなくて、あのときは悔しかったなあ。
ちょっとでも分かってたら、色々おもしろかっただろうに。

 

強い日差し。畑の土埃が混じる乾いた強い風。
地方都市ののんびりした時間が少し懐かしいです。

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