「后会有期 hou4 hui4 you3 qi1」 = またお会いしましょう
最初わたしはこの言葉を、手紙の書き方の本で読みましたので、堅苦しい書面語なのかな、と思っていました。
字を見ると、「いつか、機会があるでしょう」という意味です。
でも辞書には「またお会いしましょう」と書いてある。
相手に語りかける様子が、文字からはうかがえないんだけどなあ…、とちょっと疑問に思っていました。
きっと「またお会いしましょう」という日本語が出てくる場面に使われる言葉だから、辞書にもそういう日本語訳を載せたのかな、とムリに理解していました。
ところがこれ、会社にいらしたお客さんとお別れするときに、言葉に出して言ってみたんです。
そしたら
「好的! Hao3 de !」
ってお返事がかえってきたんです。「ハオダーー」ってやわらかく語尾をのばすような感じで。
女性のお客様だったからますますやわらかくて。
その場で「后会有期!」ってご挨拶したのは、まったく間違っていなくて、ちょうどよかったらしいのですが、そのお返事が「好的!」なんですね~~。
こういうお返事がかえってくるということは、これ、聞いた人の耳には、たしかに「またお会いしましょうね~~」っていう語りかけの言葉に聞こえてたということなんですよ。
しかも、しかつめらしい挨拶ではなくて、気持ちのこもった語りかけになる。
へええ、辞書はやっぱり正しかった!
漢字を見ただけではこの語感は分かりませんでした、ワタクシ。
やっぱり実際に使ってみると、言葉の持つ雰囲気がよく分かるものですね!