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翻訳チェッカーの仕事の範疇

2,000~4,000字の論説記事中日訳を、月末までに5本チェックしなければなりません。
月末って、月末って……、2月の月末って、なんて短いんでしょう。
あと2日しかないじゃありませんか。

私は而立会という翻訳者育成団体に在籍しているのですが、
この仕事は、その而立会の研修プロジェクトの一環なので、
翻訳会社からお受けするチェック案件とは、ちょっと違います。

翻訳会社の案件でチェッカーを務めるときは、
明らかな誤字脱字や転記ミス、記号の用法、固有名詞を重点にチェックします。
訳文の雰囲気や、文章の巧拙にはほとんど口出しをしません。
いくつかの言い回しが考えられる場合にどれを選択するかについては、
翻訳者の選択を尊重するという姿勢で臨みます。
明らかなミスでなければ、訳文を変更しません。

而立会の研修プロジェクトは、
プロ翻訳者志望の参加者の練習の場、という意味も与えられているので、
翻訳者がチェッカーの修正稿を学習材料としてとらえる一面があるのです。
チェッカーは、訳語選択やロジック整理まで気を配ってかなりの修正を加えることが多く、
リライトや再翻訳に近い仕事をすることがしばしばです。

学習途中の方は辞書の訳語や逐語訳から抜け出すのが怖くて、
トランスクリエイションに踏み込めないんですよね。
私もそうでした。

そこにピンポイントで効くような翻訳トレーニングのテキストを書くのが、
2017年度の私の仕事です。
月末までのチェッカーの仕事は大変ですが、
テキストの材料になる翻訳事例もたくさんあるはず。
いい機会と思ってチップスをたくさん蓄積していこうと思います。

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