日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

 

 

りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 中国語の学習のはなし

【りんず知恵袋】「4級と3級のレベルの差」

~ Yahoo!知恵袋の質問に私が書いた回答のアーカイブです ~
 

中検(中国語検定試験)が級の名称を変更したのは、もう12年前のことになるんですね。

2005年4月に、それまでの準2級が2級になり、それまでの2級が準1級になりました。
 
むずかしさの感触が英検と同じくらいに揃ったんですよね。
英検1級のむずかしさと中検1級のむずかしさは質が違うように感じる、
というお話も聞いたことがありますけどね。
 
この質問は、短期留学の前にどこまでレベルを上げておくといいでしょうか、という内容。
基本的な文法事項をマスターすると3級に合格できるので、その話を中心に書きました。
文法の学習書については、その後もまた良い本がいくつも出ています。
これもいずれご紹介していきましょう。
 
この方、いま頃どれくらい上達されているでしょうね。
 
【質問】2009/2/4
 
大学で第二外国語として半年間中国語を学んだ者ですが、中国語検定凖4級、4級の模試を解いてみたらどちらも合格点である60点ぴったりでした。
そこで、春休みの間もうしばらく勉強して3月の試験で4級を受験し、6月の試験で3級を受験したいなぁと思っています。(夏休みに短期留学を予定してるので。)
そこで、4級と3級のレベルの差はどんなものなんでしょうか?
個人差はあるものの、4級から三ヶ月程度で受かるものでしょうか。
実際にこのように受験された方いますか?
 
また、短期留学する際に最低限到達しておくべきレベルがありましたら教えてください。
 
 
【私の回答】2009/2/5
 
3級では、基礎的な文法事項がすべて出題範囲となりますので、文の読解と作文ができる必要があります。
(もちろん、それができれば基本的な会話もできます)
 
具体的には、アスペクト(進行形、完了形、時制)、助動詞(会、能などの能願動詞)、状語(連用修飾語)、三つの補語(方向補語、可能補語、結果補語)、それぞれの疑問文・肯定形・否定形、が必要になります。
 
準4級と4級の出題内容は漢字の知識、頻出の挨拶用語などで、丸暗記して対応できるものですが、3級の内容は系統的な知識と応用力が必要になります。
 
4級だと決まった言い方で挨拶ができるレベル、3級だと一人で買い物ができたりある程度の会話が続けられるレベル、ってかんじだと思います。
 
4級のかたが三ヶ月間で3級に合格することは、集中して学習時間がとれれば可能だと思います。
文法事項をがしがし覚えて応用できるようにすると、読み書きだけでなく会話にも役立ちますので、ゼロから積み上げてゆくタイプのテキストではなく、体系的に文法事項がまとめられているテキストを見つけられるといいと思います。(『Why?にこたえるはじめての中国語の文法書』とか『知りたいことがしっかりわかる実戦中国語文法』とか『トレーニングペーパー中国語/教養課程 文法中心学習』とか)
 
 
短期留学で到達しておくべきレベルとのことですが、現地でクラス分けテストがあるので、そのときの実力のままでいいと思います。
が、初心者クラスに配属されてしまうとこれまでの勉強の復習になってしまいますので、中検3級合格というのはよい目標だと思います。
 
ただ、日本人の場合、漢字が分かるという利点のせいで筆記試験の成績がとてもよくて上位クラスに配属されたものの、発音が未完成だったりヒアリングについて行けなかったり、という悲劇もままあります。
今現在、生身の先生から発音を習う環境がもしなければ、現地で発音を一から鍛えてもらうというのも後々のためになります。
 
ということで、短期留学で何を学びたいかというご自身の目標設定によって、それまでに準備すべき事も決まってくるかと思われます。
 
 
【質問した人からのコメント】2009/2/6
 
詳しくありがとうございます。
今日中国語検定申し込んできました。
6月の3級&留学に向けて頑張ろうと思います♪
 
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1222863007
 

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