「知っている単語のはずなのに、ちがう発音に聞こえた!」
そんなこと、ありますよね。
中国語の音声をリスニングしていて、書き取る練習をしていると、そんなことがよくあります。
その書き取り練習のことを「ディクテーション」と言います。
ディクテーションで「違う発音に聞こえた!」という事例を紹介して、その原因をご紹介しますね。
まずは、ディクテーションがどんな目的の訓練に向いたトレーニングなのかをお話ししましょう。
ディクテーションは弱点の洗い出しに最適
ディクテーションは、語学学習でとても役に立つトレーニングです。
どの言語の学習でもリスニングの強化に有効!って、言われています。
方法は簡単。音声を聞いて、聞こえたとおりに書き取ります。
スクリプト(原稿)のある音声で行うのがいちばんです。
途中で止めて繰り返し再生をしたり、何回も聞いたりしてもオッケー。
聞いて、書き取って、ぜんぶ書き取れたら、スクリプトと照らし合わせて答え合わせをします。
ディクテーションでできること
◇ 正確に聞き取りができているかチェック
◇ 知らない単語をチェック
◇ 知っているのに聞き取れない単語をチェック
◇ 書けない漢字をチェック
◇ 緩急抑揚などプロソディの把握
ディクテーションで気をつけたいこと
◇ 「だけ」やらない:
――リスニング強化に有効なのは事実ですが、ディクテーションをやっている「だけ」では進歩はありません。
ディクテーションで洗い出した弱点を克服するためにどうしたらいいか、という次のトレーニングを考えることが大切です。
◇ 満足しない:
――ディクテーションはかなり労力を使う学習法なので、やり遂げた時にすごく充実感を味わえます。
目の前に、自分が書き取った中国語という成果物も残るので、「やり遂げた~!」っていう満足感が得られます。
で、上述したような「次を見据えたトレーニング」を考えるのを忘れて、またディクテーションを続けてしまう、っていうワナにはまる恐れがあります。
ディクテーションは弱点の発見のために行う。
発見した弱点はそれぞれ対処法を考える。
それが大事です。