日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

 

 

りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 中国語の学習のはなし

卒業できる発音レッスン

中国語学習
卒業できないレッスン

岡本悠馬先生のブログにとても考えさせられる記事があります。
ある日本人講師から中国語を習って学習歴1年2ヶ月の方が、発音レッスンから卒業できず、それ以外の学習に進めない、というお悩みです。
岡本先生からのお答えが至極もっともなので、質問者さんがこれから安心して学習を続けていっていただければと思います。

正直に言うと、「発音レッスンから卒業できない」のお悩みを見たときには、えっもしかしてわたしの受講生さん? と思い、どきっ、としました。
そしてさらに正直に言うと名簿を確認して胸をなでおろしたり。
発音レッスンには、永遠に発音のミスを指摘し続ける(そのことで生徒さんをつなぎ止める)という陥穽がある、という認識を持たせてくれたご質問であり、ご回答でした。

卒業できるレッスン、進化し続けるレッスン

わたしは発音矯正専門講師を名乗っているのですが、そうは言っても、受講生さんの進化に歩みを合わせて、そのときそのときに必要な課題に取り組んでいこうと心がけています。

今回はりんず中国語ラボを受講されている方の学習の歩みをご紹介します。
発音学習に悩んでいる方、発音にかかわらず中国語全体の学習に悩んでいる方にも、考え方の一助になればと思います。

レッスン受講5年目のAさん

Aさんは通訳者養成スクールのハイレベルなクラスを受講しておられました。
発音がネックになって進級が難しいということで当ラボの月4回のアスリートコースを受講されました。
熱心なトレーニングでクセをどんどん克服され、原稿の音読ではほぼクセが出ないようになった段階で通訳スクールも進級することができました。

そのうちに原稿の音読でなく、プレッシャーのかかる通訳練習でも発音のクセを克服し、そのころには通訳スクールの最上級クラスも好成績で修了。
そのタイミングで、月4回のアスリートコースから月1回のランナーコースへのコース変更をわたしから提案し、現在は発音の維持と通訳スキルの維持のためのペースメーカーにするような目的で受講を続けておられます。

Aさんはレッスンの素材として、今ご自身に必要な素材や、お仕事の専門に関係ある素材をご自分で選び、自分の目指す中国語のイメージに向かっていくという明確な目的意識で発音レッスンを受けていらっしゃいました。
わたしはAさんの上達ぶりとその努力の姿勢に感嘆しきりです。

レッスン受講4年目のBさん

Bさんは中国語を教えることができるレベルの方で、講師をする以上は発音をもっとよくしたい、と当ラボの月4回アスリートコースを受講。
受講開始後1年の時点で発音スコアは講師として十分な点数を達成され、自信を持ってレッスンに臨むことができるようになられました。

その後、お仕事の分野を広げてお忙しい中もコツコツと受講を続け、わたしが指定したテキストで長文の音読・朗読のレベルを上げています。
日本語の朗読スキルを学ぶ講座も受講なさり、日本語と中国語との相乗効果でぐんと素晴らしい音読をなさるようになりました。

かなりお忙しいため月4回のレッスン回数を消化できなくなっておられたので、わたしから月3回レッスンへの変更をご提案し、現在も音読レッスンを続けています。
どんなに忙しくても何十回も練習を重ねること、そして練習のたびごとに「今回の音読の目的は○○」という目標設定をしてくださいね、とお伝えしたことを素直に実行してくださっていること、Bさんの有言実行な姿勢には頭が下がります。

もう少しで現在のテキストが終わるので、その後はご自身が必要とする素材はなんであるかを相談し、目標設定も確認していく予定です。

レッスン受講3年目のCさん

Cさんはある機関で中国語を教えることになったときに、声調のコントロールに苦労しておられて、当ラボの月4回アスリートコースを受講されました。
初めは「指摘されても何が違うのか分からない」という段階からのスタートでしたが、辛抱強く練習を続けていくうちに「あ、いまのは違った」と自分で気付けるようになります。
6ヶ月たったところで月2回のランナーコースに変更し、教える仕事にも役立つよう、文法の復習と音読ができるテキストやスピーチコンテストへの挑戦などを続けてきました。

受講2年半となって、そろそろ進め方かテキストを変えようかと思っていたところ、ご自身から中国語検定の上位級を目指したいというお申し出がありました。
そこで受験対策のメニューを相談して取り組みを始めたところです。

生活に中国語の学習を組み込み、家族やネイティブのご友人にも応援されているポジティブな姿勢、時間がかかったとしてもくじけないメンタルが素敵です。

レッスン受講1年で卒業したDさん

Dさんは大好きなドラマのセリフを自分でも言えるようになりたい、とおっしゃっていました。
りんず中国語ラボに来られる前に、かなり厳しい発音レッスンを受けられたそうなのですが、1年以上の受講でも声調が整わなかったとお悩みでした。
そこで当ラボの月4回アスリートコースを受けていただいたところ、子音と母音はとてもお上手でしたので、ネックとなっている声調にじっくり向き合いました。

なかなか進歩が見られない日が続きました。
基礎トレーニングもいい時もあれば崩れる時もあり不規則なクセが消えません。
そこで学習のモチベーションを上げていきたいこともあって、あえて難しめの音読教材を使うことにしました。
素材はご自身が大好きな歴史上の人物です。

そして受講開始後6ヶ月ほどたったある時から、録音を聞いて「あ、今の発音は違う」と気が付くことが増えてきました。
と思ったら、あっというまに「発音したときにすぐ気付ける」ようになり、「発音する前から気をつけられる」ようにもなってきました。

そして受講開始後1年。練習さえすれば気持ちよく音読ができるようになってきたころ、お仕事の配置換えで英語に取り組む必要ができたということもあり、気持ちよく卒業なさいました。
さいごに、初期にとても苦労した歴史人物の原稿で音読を仕上げて、ご自身も大満足の卒業でした。
受講生さんの喜ぶ顔に接することは、講師としてとても嬉しいことです。

10回レッスンで発音スコア100を目指す発音指導士養成講座

わたしは中国語発音指導士(R)を養成する講座を開催しています。
この講座は、発音診断でスコア90以上でないと受講することができません。
そして、養成講座の修了要件のひとつとして、発音スコア100になることを課しています。
そのため基本的に10回の個人レッスンを受けてもらいます。
ご自身が発音指導をする際にも役立つように、基礎から確認していき、音節→単語→長文という順に知識とスキルの確認をしていきます。

仮に10回でスコア100に届かなければ延長レッスンをするという規定もありますが、みなさん頑張って練習してくださるので、これまでの方はみなさん10回で修了されています。

5回で発音の基礎知識完成を目指すクラス

発音矯正レッスンを重ねてくる中で、初級の方でも上級の方でも、どなたにも共通してお話しする基礎事項のレクチャーをするようになりました。
基礎的な知識に漏れがないかどうかを確認してから、それぞれのクセに対応したカスタマイズ練習に移行した方が、より効果の高い、しかも効率的なトレーニングになるということがわかってきたからです。

それで基礎事項のレクチャーを集中して学ぶ「ピンイン特訓5回講座スタートダッシュコース」というメニューを作りました。
この5回だけでは発音の定着までは時間が足りないので、
この後に月4回アスリートコースを受講していただき、ご自身の目標設定に向かってトレーニングしていくという流れです。

中国語で一人旅ができるような中級者・上級者が、このスタートダッシュコースを受けることで「今まで疑問だったことがやっと分かった!」「それは知らなかった。難しかった理由が分かった!」「迷わずに発音できるようになった!」と悩みを解決しています。

また、このメニューができたことで、ゼロから中国語を学ぶ初学者さんにも受講していただくことが可能になりました。
ほんとうにまったく初めて中国語を学ぶ方が、学習2ヶ月でHSKの独学を進め、よい発音をキープしていらっしゃいます。

目的意識、目標設定、課題の一般化

これまでに、受講を続けたい気持ちはあるのだけれど、忙しくしているうちにいつの間にか通わなくなった、という方が三人いらっしゃいました。
レッスンは楽しいのだけれど、自宅学習の時間が取れない、とおっしゃって受講を中止した方もお一人いらっしゃいました。
こうしてみると、自宅学習のモチベーションを維持するために、何か講師側としても「しかけ」を作ったらいいなと思います。

そして、満足して修了していかれた方、発音維持のために続けている多くの方がうまくいっている要因を考えてみると、それは、

    • 目的意識を自覚する
    • 適切な目標設定をおこなう
    • 課題を一般化する

ということが功を奏しているのではないかと思います。

ご本人が、中国語を使って何がしたいか、という目的意識を引き出すこと。
その目的のために、どこまでできればゴールなのか、学習項目の目標を適切に設定すること。
今日のレッスンで扱っている原稿の発音を直すだけでなく、「こんな場合はこう対策する」という一般化によって、学習者自身が一人でも発音のコントロールをできるようにすること。

こんなことをわたしは心がけてきました。

今回この記事をまとめてみて、りんず中国語ラボでは全ての受講者さんに発音診断を受けていただくことにしようという方針が生まれました。
数値で発音スコアが出る発音診断をすることによって、発音の上達を目に見える形で感じることができるからです。
受講を始める際に、中国語を使う目的をうかがい、そのために到達したい発音のレベルをうかがい、そのレベルを発音スコアで可視化する。
そうすれば、ご本人が卒業したいのに卒業させてもらえないというような悲しい事故は起こらないと思うのです。
問題が起こる前に大事なことに気づかせていただきました。

そして、発音維持のため、ペースメーカーとして、長期に継続受講してくださる方には、人生を一緒に楽しむ伴走者として声援を送りたいと思っています。
長期受講になれば発音も安定してきますから、レッスン頻度を下げ、コスト負担を少なくして継続することができます。
卒業したい人、続けたい人、みんなが所期の目的に向かっていけるようお手伝いする。
それがわたしの仕事だということが明確になりました。


関連記事

講師ボイスサンプル

発音学習必読記事

  1. 発音に悩む中国語上級者 タイプ別発音矯正のコツ
  2. 発音練習と子供の手習いに共通するトレーニング戦略とは
  3. 有気音を基準にキャラによる発音・発声の違いを観察してみた
  4. 「中国語どうしよう!?」現地赴任・駐在帯同の前に、発音学習だけはスター…

人気の中国語学習記事

  1. リスニングで泥沼にはまった!を助ける、文法かんたん知識
  2. それでも挑戦したい上級者に贈る「無気音を濁音にしない方法」
  3. yuan の発音はユアンかユエンか
  4. なんでこう聞こえた? ディクテーションで弱点強化(1)

Twitter