日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

 

 

りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 中国語の学習のはなし

なんでこう聞こえた? ディクテーションで弱点強化(3)

中国語学習

Zさん:先生! 今日ディクテーションしていたら、また聞き間違いがあったんです……。

井田:あら、どんなことでしたか?

Zさん:“比较” Bi3jiao4 が bi と jiao は聞こえたんですが、なんか声調が変だったんです。

井田:ほー。

Zさん:続きが“慢”man4 だったので、この文には“比较慢”しか当てはまらないと思って書き取って、とりあえず正解でしたが……。

井田:推測で当てるのは素晴らしいですね! どれどれ……。ふーむ。わたしはこのテキストCDの音声は「bi2jiao3」に聞こえますねー。うんうん。たまーにネイティブでこういう発音をする人がいます。


なんで bi3jiao4 が bi2jiao3 になっちゃうのか。
おそらく、bi の3声が終わりきる前に気持ちが4声になってしまって、4声のはずの jiao は一番高いところを bi に持っていかれて低いところだけ発音された、っていうような経緯で生まれているのだと思います。

“比较”をこの声調で読むケースは割と多いので、“比较” のバリエーションとしてとらえることもできます。こういう、辞書に載ってない読み方を「俗読み」と呼ぶ人もいます。こういうがあることがあるので、聞き取り対策としては、知識として蓄えていくしかないですね。

「俗読み」の他の例としては、例えば “结束” jiéshù を jiésù と読む人がいたりします。


Zさん:そうなんですね! じゃあ、知らない発音だったら、やっぱり前後の文脈から推理するのも必要ですね。

井田:その通りです♪ 文脈や文法的な構造も理解を助けてくれますね。


ディクテーションでできること:

 ◇ 正確に聞き取りができているかチェック
 ◇ 知らない単語をチェック
 ◇ 知っているのに聞き取れない単語をチェック
 ◇ 書けない漢字をチェック
 ◇ 緩急抑揚などプロソディの把握

ディクテーションで気をつけたいこと:

 ◇「だけ」やらない
 ◇ 満足しない
ディクテーションは弱点の洗い出しに最適のトレーニング。
その効果と注意点については、こちらの記事をご参照ください。

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