中国語と付き合って幾星霜。中国語を学ぶお友達ともたくさん出会いました。
でも、翻訳をやりたいです、って言うかたって、あまり多くありません。
私自身は翻訳が面白くて面白くて、周りのみんながライバルなんじゃないかと思っていましたが、そうでもなかった。
なかでも、文芸翻訳をやりたいです、って明言する人の割合は、さらに下がります。
原書を読んでいる人はみんなライバルなんじゃないかと思っていました。
私自身は原書を読めば一文読むごとに「ここはどう訳したら?」と考えながら読んでいるクチなので…。
ですが、そんなことはなかった。
翻訳をしたいと思う人と、別に翻訳をしたくないと思う人って、何が違ってるんでしょうね。
もちろん、みんなそれぞれ違った興味とか違った目標のために中国語と関わっていて、それでいいんですけれどね。
私自身は最初から翻訳が好きでした。
どこかで能動的に道を選択して翻訳の森に入ってきた、っていうわけではないんです。
だから、自分の世界って狭いな、って思うこともあります。
通訳者と翻訳者も、言語を使う仕事という点では同じですが、けっこう住み分けがあるように思います。
通訳をやりたい人、翻訳をやりたい人、通訳に向いている人、翻訳に向いている人。
お友達の顔を思い浮かべれば、あの人は○○向き、なんて勝手に想像しますが、自分がなにに向いているのかは、さて?