日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

 

 

りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 言語と翻訳のはなし

中国語が早口なのか、日本語が早口なのか!?

中国語翻訳

中国語って、早口ですごいよねー!って言われたことありませんか?
タモリさんの中国語モノマネを見ても、すごいねー、似てるけど、よく口が回るねー!って。

じつは、中国人のほうでも、
日本語って、早口ですごいよねー!って思ってるんですよ。

日本語と中国語のちがい

日本語と中国語をそれぞれ意味の分かる範囲で高速に発音して比べてみましょう。

肩(かた)」は「」と「」の2音節ありますが、今ためしに発音してみたら1秒で8回、つまり16音節も発音できました。

ですが中国語でできるだけ単純な似た発音を探してきて同じように発音してみると……?

卡车(kǎchē)」(トラック)はカーチャーと発音し「ka」と「cha」の2音節ありますが、ためしに発音すると1秒で4回、つまり8音節しか発音できません。

もちろん「意味の分かる範囲で高速に」というのは筆者の個人的な感覚と個人的な滑舌能力に頼った計測にすぎませんが^^

というわけで、一定の時間内に発音できる音節の数でいうと、日本語は中国語の2倍になります(当社比)

中国語が早口に聞こえる理由

それは中国語の1音節が長いから、むしろ長くなくてはいけないから、でもあります。
中国語では、子音も母音も、日本語よりも時間をかけて発音したり、変化を聞かせたりする発音が多いのです。

たとえば中国語の「l」(エル)は、母音が出てくるよりも前、まだ子音のあいだに「xxx」と唸り声のような音が出ます。
唸り声がでて、それから母音に移行するんです。
日本語の「らりるれろ」の発音は、もっと早く弾くように発音する音なので、調音方法が違うんですよね。
ですが、最初の構え、舌のポジションだけは同じです。中国語の方が、唸り声が必須なだけ、かかる時間が長くなっています。
こういう唸り声タイムがある発音は、ほかに「m」「n」「r」があります。

そうそう、単母音の「e」は、後半の最後の方に、舌の緊張がやや解けるような変化が起こります。
最初から最後までずっと同じ音色ではなく、あえて日本語五十音で表現すれば「うーあ」のような音が出れば正解です。
この変化を聞かせてこそ「e」らしい発音になります。

それからこれも。
子音 b, p, m, f に単母音「o」が続く時、「o」は最初から唇を全開にするのではありません。
はじめは b, p, m, f の発音をするため唇が閉じていましたので、その閉じたところからだんだん開いていくあいだの変化を聞かせます。
あえて日本語五十音で表現すれば「うおー」のような音。

複合母音や鼻母音だと、たとえば「chuai」「shuang」などピンインの文字数が多いと、子音+韻頭+韻腹+韻尾という音節の構造すべてに音があるので、音節の中での音の変化が大きいんですよね。

さらに、子音にかける時間が日本語よりも長く、「l」「m」「n」「r」のような唸り声タイムがなくても、気流音タイムがある子音というタイプもあります。
有気音というグループと摩擦音というグループです。
空気が狭いところを通るすきま風のような音を出して、それからやっと母音が出てくるという発音です。

中国語はどの音節にもかならず長さがあり、単母音であっても長い。
声調の上がり下がりを表現しなくてはならないので、その長さは必須なのです。
そしてその長い音節の中で、音の響きの変化がある。
子音も長い。

だから日本人には忙しく、早口に聞こえる。
そういうわけなんです。

日本語が早口に聞こえる理由

逆に日本語は、1音節にかける時間が短い。
」とか「」とか、 長くても「きゃっ」程度。
あっという間に終わります。
中国人からしてみれば、かなり素早く1音節を終わらせなければならないという負荷がかかります。

中国人にとってみれば、1つの単語のなかに音節がいくつもあるのも忙しい。
「三国志」と発音しようとすれば、中国語では「san guo zhi」の3音節で済む。
だけれど日本語では「 さ, ん, ご, く, し 」と5音節も発音しなければならない。
しかも1単語に強勢は1個しかないので、日本人はきわめて短い時間でさらっと、1拍で発音します。「 さんごくし 」。

助詞を使うという日本語文法も、中国人にとってはたいへんです。
[彼はスーパーに牛乳を買いに行った]
この文、中国語なら
[他到超市买牛奶去]
でほとんど語順は同じなんですが、日本語ではいちいち助詞がくっついてくるんです。

他(彼は) 到超市(スーパーに)  买牛奶(牛乳を買いに) 去(行った)

ほら。
中国語だと名詞と動詞だけでできていると言っても過言ではない文。
それが日本語になると「は」「に」「を」「-いに」「-った」というのが金魚のフンのようについてきます。

中国語だったら名詞や動詞を定まった順番に並べればそれで文が成り立つのですが、日本語のばあい、名詞や動詞を聞き取った後に金魚のフンみたいな助詞がついてくるので、耳が忙しいんです。

だから中国人にとって日本語は忙しく、早口に聞こえる。

わたしたちって、あの超絶早口な中国人をして「早口だよー(泣)」と言わしめる言語を操っているんですよ^^
もちろん逆もまた真なりで、わたしたちは中国語を聞いて「早口だよー」と泣いているわけですが。

日本語母語話者なのに中国語が上手な人、中国語母語話者なのに日本語が上手な人というのが実際にいらっしゃいます。
そういう人は今回とりあげたようなそれぞれの言語の特徴を上手くとらえて、身につけた人なのですよね。

日本語がうまい中国人には素直に感嘆の声を届けたいですし、これから中国語が上手になってやると思っているるわたしたち自身にも、その違いをものにして使いこなせる日が必ずくる、ということが信じられそうですよね。

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