1. 言葉をめぐるエトセトラ

外国語で話す度胸

うちの子供たちを近所の英語スクールに通わせているのですが、色々な出身国の英語ネイティブの先生が大勢いらして、顔を合わせれば何気ない挨拶から何からすっかり英語モードになます。
英語がすっかり退化して中学生1年生レベルの私は、送迎のたびに「ちょっとがんばる」モードになります。

子供たちを英語スクールに通わせているのは、やがて小学校や中学校で習う英語がラクに感じられるように、というのはもちろんですが、外国人と顔を合わせることにアレルギーや恐怖心を感じないようになって欲しいなー、というのが大きな理由です。
子供たちはおかげさまでスクールにいる間は英語で聞き、英語で話しているようで、よい環境に恵まれました。

私もこの環境を活かさない手はない、と、顔見知りの先生と言葉を交わすようにしています。
ブロークンで片言ですが、何も話さないよりは親しみが伝わると信じて。
さすが教職にあるみなさん、私の言いたいことをちゃんと聞き取って(汲み取って)くれます。
足りない分を補って言い換えてくれたりして、さながら道端の英語レッスンです。

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とはいえ、中学・高校を出ただけの私だったら、こんなに会話ができなかっただろうと自分で断言できます。

いま英語で話ができるのは、中国語学習の過程で
「なんとしてでも意思を伝えなければサバイバルできない」
という場面にたくさん遭遇し、語彙が貧困であっても通じる話し方を身につけたからだと思われます。

受験勉強だけだと、作文をしようにも会話をしようにも、日本語を翻訳することに一生懸命になってしまいます。中国語なら日文中訳、英語なら日文英訳ですね。

本当は、外国語で話すときも、外国語で書くときも、言いたいことを日本語で考えてから一語一語逐語訳するのではなく、言いたいことを概念のまとまりとしてとらえ、分解して、対象の言語で新たに紡ぎ直さなければならないのです。

通訳訓練だとこれをリプロセシングと呼びます。

原文で言いたいことの核をつかみ、
文法的に対象言語に逐語訳できるような原文に置き換え、
それを対象言語で表出します。

日本語の口頭表現だと主語と述語が省略されやすいので、主語になる言葉は何かと考え、述語になる言葉は何かと考えるのが、慣れるまではちょっとたいへんです。
が、これが習慣になれば外国語の発話がラクになります。
語彙が貧困であっても、意思を伝えることができるようになります。

ま、おかげさまで中国語で揉まれて散々打たれていくうちに、そんなことの訓練ができていたようで、日本語のリプロセシングが身に付き、それが英会話にも応用できるようになったようです。
ブロークンでも話が通じる!という経験を重ねたことで恐れが小さくなり、いわば片言でもいいから外国語で話そうという度胸が備わってきたのでしょうね。

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あとは、中国語の影響で(と、いいわけしておく)、動詞の活用がすっかり抜けてチャイニングリッシュになってしまっている問題をどうにかしなければいけないのですが、それはまた長期的に。

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