出産・育児休業でキャリアを継続できなかった方。
大学の研究職を目指し、研究活動と非常勤教員の仕事を二足のわらじで頑張っていらっしゃる方。
そんなみなさんこそ、お持ちの中国語教員免許をもっとも有効に活用できる方々です。
非常勤講師は求人あり
授業科目として中国語を設けている中学・高校では、授業数自体が週に2~3コマ程度にとどまっています。
そのため非常勤教員が受け持っている場合が多く、非常勤であればまれに求人が出ることもあります。
非常勤講師は、それだけで生計を立てるのが難しい一方、研究職の方・個人事業主の方が兼業で行う場合や、出産育児で退職された方が短時間勤務を希望する場合などには、拘束時間とやりがいの面でマッチしやすい仕事です。
ただし求人数は限られています。
私は歴史専攻の大学院で学びましたので、大学院生や若手研究者が研究職や教職など様々な非常勤職の獲得に奔走している姿を見ていました。公立高校、私立高校の臨時採用試験の情報にアンテナを立て、学科試験対策の勉強をして、いざ求人が出たとなると一つの採用情報に大勢の希望者が殺到します。求人数の多い主要5教科でさえ厳しい難関です。
限られているとはいえ、求人がまったくないわけではないので、当座の生活資金に困っていない方なら、次のような情報サイトにアンテナを張っておくといいかもしれません。
- 第二外国語の授業がある私立中学・高校(中学受験 高校受験パスナビ)
- 日本私学教育研究所
* 「教職員採用情報」ページに私立学校から寄せられた最新の募集情報が掲載されています。 - 教員採用.jp
* 求人検索ができるほか、各都道府県の私立中学高等学校から照会される教員希望者登録名簿に登録するエントリーも見かけます。 - E-Staff(教員派遣情報サービス)
* 非常勤講師の募集は急募情報のページで掲載されるようです
また、公立学校の臨時採用情報については、各都道府県の教育委員会に名簿登録のしくみがある場合があります。問い合わせてみましょう。
地域によっては人材難
毎年のように、「高校で非常勤で中国語を教えてくれる方、誰かいませんか」と悲痛な面持ちで人材を探している担当者さんがいらっしゃいます。
就労側の居住地域が都市部に集中しているという構造的な特徴もありますので、求人側と求職側のすれ違いがあるのですね。
他科目教員、まだ専任ではない研究者、個人事業主、出産育児のために退職して現在主婦、といったみなさん。仕事はないわけではないので、粘り強く情報収集してみましょう。
いざチャンスが舞い込んだ時のために、スキルのブラッシュアップを続けながら!