日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

 

 

りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 中国語の発音のはなし

“要”の発音を中国語らしく発音するコツ:簡単そうな母音こそていねいに!

中国語の発音と発音矯正

Zさん:先生! 助けてください!

りんず:はいはい、どうされましたか?

Zさん:たとえば「上海に行きます」って言いたくて “我要去上海”って言いたいんですが。。。

りんず:なるほど。「また上海に行きました」“我又去上海”って聞こえてしまいますね。

Zさん:はい。“” が「ヨウ」になっちゃうんです。

Zさん:この発音は違う、って分かってるんですが、どうしても変わらなくて。。。

りんず:そうですか。Zさん、ひょっとして「ヤオ」って発音するつもりで口を動かしていませんか?

Zさん:えっ? はい、そうですけど…?

りんず:” のピンインは「 yao 」ですよね。

りんず:この「 yao 」っていうピンインの綴りは、もともと「 iao 」だっていうことは、覚えていますか?

Zさん:あー、そういえば。「 iao 」の前に子音がないから、iy に書きかえるんでしたね。

りんず:そうそう。このタイプの発音は、日本人学習者の要注意事項なんですよ。


二重母音や三重母音で、最初が “ i, u, ü ”で始まる音は、一つの音節の中での変化が大きくて、とても中国語らしい音です。

日本語には二重母音や三重母音といった複合母音がなく、「か、き、く、け、こ」(ka, ki, ku, ke, ko)のように母音が短いですよね。

漢字の音読みを比べてみても、
例えば
」“ liu ” は一つの音節ではなく「リュ」と「ウ」っていう二つの音節としてとらえたり、
」“ nian ” は「ネン」になって “ i ” はどこかに消えてしまうし、
」“ xiao ” や「」“ qiao ” は「ショウ」「キョウ」といった「小さいヤユヨ」つまり拗音として取り入れています。

そして、日本人学習者の中国語の発音では、「流」を「リュウ」、「年」を「ネン」、「小」が「シャオ」、「橋」は「チャオ」のように発音してしまうことが多いんです。

この現象、それぞれ、子音のすぐ後の i を丁寧に発音することで、グッと中国語らしく聞こえます。


りんず:というわけで、 “” はもともと「 iao 」なので、 i を丁寧に発音してみてください。

Zさん:えーと、「イアオ」ですかね?

りんず:はいはい、ずっとよくなりました。

りんず:それから「 i 」は、日本語の五十音の「イ」ではなく、舌の構えを「 ü 」と同じにしましょう。

Zさん:ああ、あれですね! えーと、「イヤオ」?

りんず:はいできました! それでOKです!

りんず:今まで「ヨウ」という発音になっていたのは、多分「 iao 」の最後の「 o 」が強かったんだと思います。
一番強いのは、真ん中の「 a 」にして、かつ、出だしの「 i 」も丁寧に聞かせる。
これで練習してみてください。

Zさん:はい! やってみます!

まとめ:“要” ( yao = iao )が中国語らしく聞こえるコツ

(1)最初の「 i 」の口の形(舌の位置がせり出してy母音の位置にある)をしっかりセットする
(2)「 i 」の音がきちんと聞こえてから「 ao 」を発音する


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