今年の秋、中国語スピーチコンテストのシーズンがやってきました。
2025年秋の陣では、2人の受講生さんを指導するご縁がありました。
お二人とも素晴らしい成果を残されて、指導した私もほっと一安心です。
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今年の成果
まずは、お二人の成果をご報告します。
・Aさん:某県大会で第1位&全国大会推薦
・Bさん:某県大会で特別賞&全国大会推薦
お二人とも、本当におめでとうございます!
Aさんの取り組み:発音ブラッシュアップと表現力
Aさんはもともと発音はほぼ正確でした。
ただ、やや甘いところがあり、緩急抑揚が無表情で、発音の揺れのように聞こえてしまっていたんです。
レッスンでは何をしたか?
・発音のブラッシュアップ
・緩急抑揚の表現を「やってるつもり」ではなく「意図した通りに聞き手に聞こえる」ように工夫
当日は緊張して注意力が飛んでしまっても、良いパフォーマンスを叩き出せました。
Aさんの素晴らしかったところは、
レッスンでお話したことを次の回には確実に身に着けていらっしゃったこと。
そして何より、たくさんたくさん反復練習をなさった努力の賜物です。
Bさんの取り組み:基礎固めからの挑戦
Bさんは学習歴が短く、初めての原稿だと声調や母音を間違えてしまう段階でした。
そこで、こんな戦略をとりました。
・スピーチコンテストの原稿ではない別な素材で弱点を洗い出す
・発音矯正をしながら練習
・「このピンインのつづりではこの口の形」という習慣を身に着ける
・たくさんたくさん反復練習
・登場人物の心情をチャートに整理して解釈
・原稿のシーンをどのように表現するか、日本語で朗読してみる
特に「日本語で朗読してみる」というのは、表現の幅を広げるのに効果的でした。
スピーチコンテストの特訓は、その先に活きる
わたしがレッスンでお伝えしているのは、
今できるようになった発音が他の原稿にも生きるような発音の作り方です。
スピーチコンテストの特訓で取り組んだことが活きるのは、
コンテストの原稿だけにとどまりません。
これから新たに出会う単語でも、文章でも、役に立つエッセンスなんです。
100名超の指導経験から言えることは、
コンテストという目標に向けて集中的に取り組むことで、
その後の中国語学習全体が底上げされるということ。
お二人とも、本当によく頑張られました。
たった一つの原稿をくる日もくる日も練習し続けて
喉が痛くなったりして
フルタイムのお仕事の合間を縫って練習して
簡単なことではなかったはずです。
でもお二人とも、先週より今週が、昨日より今日がよくなるようにと
向上するためのルーティンを楽しんで取り組んでおられました。
ときには苦しみさえも楽しみになっていたかもしれません。
あなたも、楽しんで楽しんで挑戦してみてください!
来年はあなたの番かも……
2025/11/19追記
Aさんが全国大会で最優秀賞に決まったとのご連絡をいただきました!
(この大会の全国大会は県大会の録音で審査されます)
喜上加喜
锦上添花
おめでとうございます!




