この夏、講師として教える仕事を、出版社に就職したときに中断して以来12年ぶりに再開しました。
自分の中で変わっていたものがあります。
以前、教えていた場所は、町なかの語学教室、都内の中国語スクール、そして企業内研修。それぞれに指定のテキストがあり、それに沿ってレッスンを進めていきました。
スクールと企業研修の派遣元はそれぞれカリキュラムを定めていて、受講生さんはあらかじめカリキュラムを選択してレッスンに参加しています。
12年前の私が考えていたことは、「講師としてよい中国語レッスンを提供しよう」ということでした。
でも12年後の私は、受講生さんが学びたいと思ったその動機を意識するようになりました。
安くはない費用を投じて何かを得ようとするとき、受講生さんが求めているものは、実はレッスンそのものではないのです。
それは、レッスンによって得られる成果であり、その成果によって人生が変わること。
受講生さんには目標があり、その目標達成をサポートすることが講師の仕事。そう思うようになりました。
中国語の発音矯正レッスンで受講生さんが求める結果はいろいろあるでしょう。
通訳者としてデリバリースキルを向上させること。それによって自信と評価を手に入れ、安定した収入を得ること。
中国ビジネスのシーンでイメージを向上させること。それによって信頼を手に入れ、良好なビジネス環境を得ること。
中国語講師としてパフォーマンスを向上させること。あるいは中国語講師の職を得ること。
そこで、レッスン時間だけに注力するのではなく、自宅学習のサポートにも気配りをすることにしました。
受講生さんの目標を達成するためにレッスンを組み、「結果にコミット」できれば、私自身もきっと大きな満足を得られるでしょう。