1. -りんずの講師ってこんな人-

構音障害の内気女子が中国語キャスターになるまで(2)

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どうして誰も発音の直し方を教えてくれないんだろう

イ段がとても言いにくいのは、子音を出す場所が「奥歯と舌」だったからです。

やってみます? 「イキシチニ」の音を、舌先ではなく、奥歯とその近くの舌で出すんです。やりにくいでしょう? 時間がかかるし、泡がはじけるような音が出ます。

子供ごころにも「わたし、なんか横のほうで音を出してる」という自覚はあり、「おかしいなあ」って思っていました。

「イの段が言えない」と両親に言うと、「あら、言えてるわよー」「おかしくないわよー」という反応。学校の先生に言っても、「そうかなあ?」「ちゃんと聞こえるよー」という反応。

発音コンプレックスがあったわりには、小学5年生で果敢にも放送委員会に入りました。
校内放送で原稿を読むようになると、下級生が私をからかってくることがありました。廊下ですれ違いざまに、私の発音を真似してはやしたてるんです。生意気な! でもそれで「聞こえる人にはちゃんと違って聞こえるんだ」と認識しました。
放送委員会の先生にも発音の悩みを話してみますが、「大丈夫よー」というお答え。

6年生では、学芸会のナレーション係に指名されました。男女二人で体育館のステージに立ち、全学年の合唱や合奏をつなぐストーリーを掛け合いで語るのです。大役です。内気女子にとっては重圧です。
このときは目立つセリフに「あっ、虹だ!」というのがあって、「虹」が言えなくて言えなくて学芸会の担当の先生に相談しましたが、とんちんかんにも「2時」のアクセントで読みなさい、というアドバイスを受けました。けなげな私は、迷った末にその指示に従い、また下級生にからかわれる羽目に。

中学2年で生徒会の議長になり、生徒総会を進行したりしますが、発音コンプレックスはそのまま。生徒会の先生に相談してアドバイスがないのもお約束。

誰もこの発音の直し方について答えをくれない。本人としては、自分の苦しみが誰にも分かってもらえないわけで、釈然としない気持ちを抱えていました。

(つづく)

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悩みが自己否定につながらなかった点では、「おかしくないわよー」「大丈夫よー」という周囲の反応に救われていたのかも知れません。
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次回予告:中国語と出会って悩み解消?!
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