日本人発音講師による中国語発音矯正専門教室

 

 

りんず中国語ラボのレッスンは「中上級者のための日本人講師による中国語発音矯正レッスン」です。安定した発音が定着し、身につけた発音が退行しないトレーニング方法をお伝えします。中国語の発音を矯正したい方、キレイな発音に憧れている方はりんず中国語ラボへ。

  1. 言語と翻訳のはなし

“的”と“地”はどっちも“的”?

春休みが始まって、まるっきり家族サービスモード。
予想していたとおりだけど、いやはや日中はなんの仕事もできない。

とはいえ、
まるっきり緊張感がなくなると頭脳も心身も緩むので、
ちょっとの時間でも仕事があるのはありがたいこと。

いま持っている案件は、日本語→中国語の翻訳のチェック。
翻訳者は、いつもかっちりした翻訳をなさる中国語ネイティブさん。

今回はその訳文に、[“状語”+“的”+用言]が頻出。

これね……。

“状語”と用言をつなげるなら、規範的な文法では“地”を使わなければいけない。
[“状語”+“地”+用言]
[“定語”+“的”+体言]

でも、ネットの文章とか私信とかを見ていると、
けっこう”的”で代用されてます。

というよりも、もともと白話文で”de”が文字化された当初は、
”的”も”地”も”底”もいっしょくただったんですって。

だから、どれが正しいのか、っていうのは、
学校文法を離れると正解がないというか、
どれも正解、というか、
音声としての言葉ならどれも同じ、というか。

今回は消費者向けのマーケティング文書なので、
字面のアタリをやわらかくするために、
”的”を使った可能性もあるなーと思い、
チェック戻しで翻訳者さんに確認します。

「規範的文法では”地”を用いる箇所だと思いますが、
意図的になさったことですか?」

もっと硬い文書だったら迷わなかったんですけど。
そもそも、硬い文章だとあまり”de”が出てこないし。

今回は、”地”への修正にすんなり同意していただけました。
ネイティブさんへのチェック戻しはいつも緊張します!

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