5年ほど前からピアノを習っています。
今月末に年1回の発表会があるので、最近は今年の曲を一生懸命練習しています。
とはいえ、週に最大15時間の貴重な仕事時間が、ただでさえ何だかんだで減ってしまう中から毎日10分程度をピアノに振り向けているだけなので、なかなか上達しません。
2週間に1回のレッスンを受けに行く度に、前回から今回までほんのちょっとしか進歩していないなあ、と自覚しています。
でも、なんかね。
先生の気持ちが分かるようになったんです。
今年、中国語の発音矯正を受けたいと言ってくださる方とのご縁をいただいて、久々に中国語レッスンを再開しました。
中国語の発音矯正なら、私は得意分野ですから、受講生さんの抱えている課題と、その課題が全体の中のどこに位置しているか、それを解決するにはどうしたらいいか、そういうことが分かります。
全体を見通した上で、1ステップずつトレーニングを積み上げていく。
そのためのアドバイスをする。
きっとね、私のピアノの先生も、そういうことをしてくださってるんだなあ、と、遅まきながら気がついたんです。
私は新しい曲の楽譜を手にしてから何ヶ月もの間、五里霧中です。
楽譜が読めない。
読めても手が覚えない。
覚えても間違える。
弾けるようになっても音楽にならない。
先生は、それぞれの段階で少しずつアドバイスをくださいます。
ゴールまではずっと遠くても、今できることを教えてくださる。
私はそれが何に繋がるのか、分かったようでよく分からない。けれどやがて課題が克服できる。
自分が教える側になってみたら、教えてくださる先生の考えが、少し分かるようになった気がするんです。
するとさらに、
今は五里霧中の無我夢中だけれど、きっと出口はある!
発表会もきっとうまくできる!
ピアノももっと上手になれる!
っていう希望が持てるような気がします。
私も教える側に立つときは、希望とやる気を引き出せるレッスンを目指します!