1. 日々のつれづれ

道楽のつもりはないのに

 

翻訳仲間で私より少し年上の、Mさんというパワフルなお姉さんがいます。役員として団体運営に調整力を発揮されていたほか、フリーランサーとしてもパワフルでした。外国語学校で通訳を教えたり、学童保育施設で異文化体験をコーチしたり、文化団体の設立にかかわったり…。実務翻訳やチェックを私から発注したこともありました。

ご主人の転勤で転居するたびに、その地域の職安で業界リサーチをするんだそうです。一つの職場に固定しない働き方の見本のような方で、いつも刺激を受けていました。

そのMさんが、ご自身の仕事をすっぱりと辞めること、も考えなければならないとおっしゃるのです。事情があって、妻であり母であり嫁であるMさんが自分の仕事をするということは、その状況の中では「完全なる『道楽』という位置づけにあり、家庭の用事を最優先」しなければならないのだ、と。とても残念ですが、Mさんが決心されたことだし、しかたありません。

私も、自分が仕事をすることに「道楽」のレッテルを貼られても仕方ないと思ってきました。まだ子供が小さいのに、家事も完璧にできないのに、経済的に困るほどでもないのに……。でも、ライフワークに取り組めないのは息をしながら死んでいるようなものだ、と感じて、自分を許して、仕事をさせてもらっています。

Mさんのご事情をうかがったら、なんだかとても切ない気持ちになりました。
なんかね。覚悟を持って仕事をしよう、みたいな。

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